山猫 イタリア語・完全復元版

BARNEY2006-07-20

試験勉強をしなきゃいけないなあと思うと、映画に走る傾向にあります。私。笑
ルキーノ・ヴィスコンティ監督、「山猫 イタリア語・完全復元版」DVDを母親とみました。
1963年/イタリア・フランス/187分/原作 ジュゼッペ・トマージ・ランペドゥーサ著「山猫」
有無を言わせないヴィスコンティ芸術なので、あらすじは省略。どの映像一コマとっても絵になってしまうのが素敵。生と死、若と老、盛と衰の、はっきりとした対比。見終わってから母親と、タンクレディアラン・ドロン)派かサリーナ公爵(バート・ランカスター)派かで論争。もちろん私はまだまだ前者。アラン・ドロン派ですよ☆彡うふ。
エリート出世頭の革命軍タンクレディについていくのは、美貌と棘を持ち合わせたブルジョワの娘アンジェリカ(クラウディア・カルディナーレ)。なんか、ちょっと悪どいけれど強くて美しい女性が生き残って勝ち抜いていくのって、今も昔も人物様相が全く変わらないのねと思う。全てを持ち合わせている女って、本音を言うと、ずるいと思う。笑
カルディーナとランカスターの舞踏のシーンは思わず、素敵な男性はいくつになったって若い子のほうがいいわよね。と内心ポロリと母親に囁く。母親は、でもこんな渋い出来上がったオジサマはなかなかいないわよ。でもなんでこういうイイ人の正妻って悪い女なのかしらねって私に囁く。そして二人でため息。笑。
アランドロンのほうがもちろン好き。野心たっぷりの美しい青年にはぞくぞくきちゃう。でも、盛衰を乗り越え、欲を超えたような渋い渋いランカスターのラストシーンは最高です。あと出世チャンスを断るシーンの、「自己満足こそ悲劇的なものはない」というようなセリフも、こう、全てを経てきた男性のようで、シビレます。
映画HP: http://www.crest-inter.co.jp/yamaneko/
完全復元版DVD:http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00091PFLY/pepenotubuyak-22/249-2925938-7080344?%5Fencoding=UTF8&camp=247&link%5Fcode=xm2