岡田幸三@トーキョーワンダーサイト

  • FARO

友人が銀座に来たので8丁目の資生堂ビル11FのFARO(http://www.shiseido.co.jp/faro/)でお茶。3月のイチゴのスペシャルワッフルを食べる。ここはデザートもおいしいし、紅茶もおいしいので、本当に落ち着く。銀座にいる人は大概そうだけど、私も本当に資生堂偏愛主義。2年前毎週のようにここに来て、資生堂について、文化について真剣に話したことが懐かしくて、ここにいると原点に戻った気分になる。多分この感覚はずっと続くのだろうし、こういう風に時間が経っても変わらないものがあって、変わったものもあって、それについてあれこれ言い合ったり考えたりするというのは、とても銀座的だなと私は思う。

  


夜は東京都が運営するトーキョーワンダーサイト(http://www.tokyo-ws.org/)で岡田幸三先生の「立花」「生花」「なげいれ花」を観に行く(詳細は→http://d.hatena.ne.jp/BARNEY/20050310)

もう本当に素晴らしくて、感動で身震いがした。今まで岡田先生には何度も画廊でお会いしていて、「東京に来ると痛風になる」と言っているイメージが強かったのだけど(笑)社長が必死になっている理由がやっと分かった。

特に「立花」は、こんなに花を立てるということが激しい行為なのかということを実感した。正直、岡田先生が倒れるんじゃないかと思ったくらい、心身を削って花を立てている気迫があった。

今回は原田敬子(以下敬称略)、稲垣聡、大倉正之助、鈴木俊哉、シュテファン・フッソングというグローバルでも一流の現代音楽家たちとのコラボレーションだったため、信じられない空間になっていた。

3時間に及ぶパフォーマンスが終わった後、岡田先生や社長、日曜美術館のプロデューサー、岡本太郎美術館の館長さんなど皆でこの冷めやらぬ興奮をどうしたらいいのかずっと話していた。岡田先生の体調もあり、東京画廊での個展が会期未定で延期されたのは日本にとってマイナスだったと言い切れる。

やはり、「本物」を扱うビジネスの場合、部下をやる気にさせるには、経営者と同じ体験をさせるのが一番です。