青磁@松涛美術館、スコットランド国立美術館展@bunkamura

BARNEY2005-11-13

今日は松涛美術館徒歩2・3分のところにお住まい!なのに、松涛美術館に行ったことがないコンサルの先輩(今は自営業)を松涛美術館にお連れする。

松涛に住んでいるとはいえやはり六本木文化圏(笑)らしく、美術館は”敷居が高い”ので入ったことはない、とのこと。”敷居が高い”というのは、標準語に訳せば”面白そうだと思ったことがない”ということ。
今開催中の展覧会も「中島宏 現代(いま)を生きる青磁」(11月20日まで、http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/museum/20051004_nakajima.html)という、内容自体も現代青磁だし、展示方法も色形別でライトも平坦な陳列といういわゆる”つまらない美術館”の典型のような展覧会だったので、展覧会のロジスティックスの話とか画廊と美術館とコレクターの関係などについて話す。やはり経営オタクは美術館に来ても経営の話をしていると盛り上がるもので。

美術館も楽しくなってきたようで、先輩はbunkamuraの地下に行ったことがないという(笑)先輩からの提案でbunkamuraで開催中のスコットランド国立美術館展(12月25日まで、http://www.bunkamura.co.jp/museum/)にも行く。私もこの前イギリスに行った時にチャンスを逃してスコットランドとか湖水地方まで行けなかったのでちょうど良かった。

エディンバラ城を描いたスコットランド絵画に加え、モネ、ルノワールを始めとする印象派も10点以上、バルビゾン派も20点近くあったので、美術館に慣れない人でも”どこかで観たことがある”絵が多く、そんなに飽きない展示だったように思う。HPにある学芸員の宮澤政男氏の解説を読むと、コレクションの背景が分かるし。

その後、渋谷から村上隆バスに乗り、ヒルズへ。今月末から始まる松浦浩之個展のDMを置きがてら杉本博司展を観る。私はああいうスーパースノッブな作品(写真というだけでスノッブなのにさらにオシャレ度もインテリ度も高い)にはジェネレーションギャップとか階級格差に近い距離感を感じるので、さらりと見る。展示方法は大変参考になる。ライトも壁の色も構成も。ただ、今私はそういう気分ではないのだけど。