経営戦略論

榊原清則先生の経営戦略論、今日のテーマは「Go Public!」。

具体的にいうと、駅前商店街にあるような個店経営は経営体として何が問題か。
家族経営、無借金、堅実。悪意も怠慢もないけれど、世代継承は難しいかもしれない。会社数でいえば、こういう会社がほとんどである。田舎の駅前なんてほとんどがそうだろう。もちろん銀座にもたくさんある。美術画廊もほとんどはそうだと思う。
ただ、それは「事業を営もう」というそもそものヴィジョンがない。故に戦略はたてられないのだから、借金もできない。閉じているのだから自己資本も調達できない。成長はない。だから商店街は廃れるのだし、画廊は潰れていく。

その意味で、東京画廊は「日本・韓国・中国の現代美術を」というヴィジョンがある。どうするか、というところまではあやふやにしろ(苦笑)そのヴィジョンがあったからこそ、中国に初めて日本資本の画廊・B.T.A.P.として進出して、今成功しているわけだ。

初級の授業なのだからなのだけど、久しぶりに「明るい未来のために戦略が必要」なんて聞いて、戦略を仕事にすることを改めて誇らしくなった。