バルミゾン派@いわき市立美術館

BARNEY2005-05-03

とてもいい天気なので昼間からお風呂で読書ばかりしてるのもどうかと思い(ひなたぼっこ状態で最高なのだけど)、久しぶりに実家の周りを散歩しようと家を出る。高校の下校道(登校は車だったので・苦笑)が妙にノスタルジーだった。

とりあえずいわき市立美術館(未だに公式HPなし!→http://www.jalan.net/kanko/SPT_165856.html)に行き、常設展で昨年購入したというイチハラヒロコの作品数点や懐かしい諸々を観た後、企画展「中村コレクションによるミレー、コロー、バルミゾン派」(学生310円は安すぎ、5月22日まで)を観てみたら、予想以上にすごくよかった!

まず、PRに使われていたミレーの作品はサイズも大きく、状態もとても良い。「種をまく人」のリトグラフや「落穂拾い」のエッチングも珍しいと思ったが、「仕事に出かける人」というパステルは希少性から見ても逸品。

そして、こんなに美しい風景画はなかなかないと思ったのがジャン=バティスト=カミーユ・コロー。ブーシェの師匠で、1855年パリ万博グランプリ受賞。「網を引く漁夫、夕暮れ」他、19点も揃い、圧巻。

他にも、ドラクロアに気に入られ、最後はルソーと対立したというジョル・デュプレの「日没」の美しさ、モネに影響を与えたというシャルル・フランソア・ドービニー「夕日」のそのオレンジがかった黄色の美しさ!など、とにかく大興奮。かなり質のいいものが100点以上観れた。ここまでレベルの高く、センスのいいプライベートコレクションを作った中村氏もすごいが、よくこんなに借りてきたものだ、と感心した。

時間があれば、ぜひこれを機会に温泉に入りがてらいわき市に来ていただくことオススメ致します。ちなみに、いわき市立美術館の最初のコレクションは東京画廊が全て納めました。なので、いわき市立美術館には、もの派を始め篠原牛司男やイヴクラインなどたくさんあります。このあたりについては、また後日。