カイカイキキ@六本木ヒルズ・けやき坂

私は疲れた時は心の余裕を取り戻すためにしばしば散歩をする。今日は南麻布経由六本木ヒルズという一番手軽な散歩コース。
ランチは三の橋のTOYKO RESTAURANTでお魚のランチをいただく。夜しか行ったことがなかったのだけど(夜はカリフォルニアワインと創作料理がメイン)、ランチはフレンチとイタリアンの中間くらいで食べやすいし、デザートとコーヒーもおいしいしとても満足。やっぱり天井が高くて雰囲気がいいし、スタッフの対応もいいので軽いデートにも友達ランチにもオススメ。どの駅から遠いのも変な客がいないという意味でいい。

森美術館はちょうど展示変えなのだが、けやき坂が面白いことになっていた。
まずTSUTAYATOKYO隣のISSEI MIYAKE by NAOKI TAKIZAWAは以前からカイカイキキ(詳細→http://www.kaikaikiki.co.jp/)タカノ綾シリーズが目立っていたが、今ウィンドウにMr.の巨大彫刻3+1体が並んでいる。大きな頭に子供の身体をつけた奇抜な彫刻で、大きな物で高さ4.5m。とてもいい。商品もMr.シリーズが並んでいる。
そして坂道を少し上がると、ルイヴィトンは村上隆一色。ぬいぐるみまで作り始めたらしく、一階はほぼ占領状態。もちろんヒルズのキャラクターは66星人だから他にもいたるところに村上隆の作品がある。
アートが街を、企業をジャックするというのはこういうこと。アートがスポンサーにお金を出してもらう時代は終わった。今、時代は確実に変わって、すごいことになっている。「もう資金提供できないので」と言ってやめることができないこの状況を、どうすればいい?アートが稼ぎ頭になっている。すごい。私はまだどういうことなのかちゃんと理解できていない。これは本当にすごいことなので、ぜひ注意深く見てほしい。
「彼の想像の根幹には拭えないセクシュアルコンプレックスがあります。それは彼が日本で成長した過程においておたくカルチュアーが大きな影響を及ぼしています。不能的(インポテンス)な状況に宙ぶらりんに置かれた自らの欲望は肥大化し、そして笑い出してしまいそうなほどの奇妙な形に、感動的なセンチメンタリズムを誰もが抱いてしまうはずです。」(村上隆のコメントより一部抜粋)
こんなアーティストに誰が勝てる?こんなに狂うのはハンパな考えじゃない。本当に、どうすればいいんだろう。

ヒルズに行ったら、ロブションで明日の朝食べるパンと帰り道食べるマカロンオウショコラを買って、TSUTAYATOKYOでダラダラ雑誌を見て夜見るDVDを買うのはお忘れなく。