同じ話を聞いても@文学部の場合

  • 美学特殊A

先週に引き続き、複製の話。先生はおそらくベンヤミンの写真論を得意としているようなのですが、「写真としての芸術は芸術とは言わないが芸術としての写真は良い」とか、「複製の後オリジナルが生まれてきた」(複製という観念ができてから対となる観念ができた、という意)など、非常に文学的なので時々理解のスピードがついていかない。

同じ文学部内とはいえ、表現する方と分析する方は、全く違うのだと実感。

  • 美術史特殊F

この授業は日本の近代美術がテーマなのだけど、今日は、東大助教授・木下直之氏の「展覧会の時代」という、近代美術というカテゴリーが出来た過程やその影響(近代も美術も西洋発想だという意)を論じた文章を基に、この授業で使っていく言葉のコンセンサスをとろうという趣旨。年度の初めの時期の授業は基礎が多いので重複箇所が多いが、概論であっても皆自分の興味のあるところしか話さないから、知識をMECEにするためにはいいのだろうと思う。私も覚えるのが得意なわけでもないし。。

  • 瓶詰地獄

国文学Ⅷは引き続き夢野久作の『瓶詰地獄』。同じ文章を読んでもこんなに深い読み方、つまり多くのことに気付けるのかと反省。まるで財務の授業。

夜、友人と広尾のデプレでお茶。明日はプレスリリースの〆切だから東京画廊に行かなければ!