NAGA CLUB

友人からランチの誘いを受け、今日は目黒の洋食屋さんでステーキランチ。日系証券会社勤務の新入社員は毎晩どころか週末も仕事関係の方の飲み会とのこと。昨晩は私が来年から就職する会社の新入社員は3時amまで働いているらしいよという話を聞いたし(汗)みんなそれぞれ大変だなぁとつくづく思う。

メコンが盛り上がっているので、私も気合を入れて休日出勤(笑)

というのも、野中明アートプロダツトシリーズの第一回として、4月26・27日に開催したメコン旅の 100日・100色の絹展(http://d.hatena.ne.jp/BARNEY/20050426)がとても好評だったので、NAGA CLUBを開設することになりました。

「NAGA」とは、ラオスの語やメコン河の流域の地方では「龍」のこと。
何にでも変身でき、最も大いなる力をもつ存在として多くの人々に畏れられています。

今年は9月3日、新月の日に、メコンのほとり、ラオスの古都、都市全体がユネスコ世界遺産に指定されたルアンプラバンで「NAGA」のお祭りがあります。この日には古都ルアンプラバンの周辺の村村から龍の形象をした船が集まり、一艘、約五十名の漕ぎ手が渾身の力を絞り、「NAGA」の誉れを競います。

この日を発足の日とし、龍の河、龍の山、龍の谷、龍の里、龍の…の訪問を初めとして、「ものづくり」に至るまで、様々の活動をしていく団体です。

以下、「NAGA CLUB」の代表である東京画廊社長・山本豊津の設立趣旨--

「NAGA」の棲むメコン河はヒマラヤの奥、チベット高原に源を発し、流域を大いなる恵みで潤しながら、南太平洋に注ぎます。「NAGA」の恵み、「メコン」の恵みは、素晴らしい自然環境と、その中で暮らす人たちの素晴らしい文化を見せてくれています。そして、このメコン河の流れる雲南ミャンマー、タイ、ラオス国境地帯は、古代日本文化のふるさとと言われています。

西洋近代化以前の日本、江戸期以前には、永い間にわたって、多くのものがこの地域、そしてアジアから渡来しました。西洋文明の影響で日本の近代、現代はいつも「西洋」、すなわち「遠い西」を目指してきました。そのことは多くのものをわたしたちにもたらしましたが、また、多くのものを失わせました。

わたしたちは西洋文明やその結果としての日本の近代、そしてわたしたちの現代の生活をもう一度、原点より振り返り、吟味し、取捨選択をもう一度しなければなりません。とくに自然環境のなかで人はどう生きてゆくべきか、このことを考えるとき、わたしたちは「近い西」、即ち、アジアに視点を移す事の重要さを認識しなければなりません。

「日本のものづくり」も、否、あらゆる「ものづくり」は日本列島の中だけで考えるのではなく、視点をアジアへ拡げねばなりません。

「自然」、「風土」、「文化」とそれをつつむ「環境」を、実際に現地を訪れて、自身の足で歩き、眼で見、手で触れ、心で感じてみる。その土地の人々を訪問し、また、かの地の人々をわが国に招き、地域と地域が、人と人が交流し、心と心、その中から「もの」が生まれてくる。このような「ものづくり」が大切なのだと考えています。

NAGA CLUB」代表 山本豊津

  • -