谷崎潤一郎、フレンチ

国文学Ⅷという、今年一番面白かった授業の最終レポートの提出日が今日だったのに朝気付き、急遽画廊を休む。明治・大正時代の作品を一つ選んで、ジェンダースタディーズとかカルチュアルスタディーズをするというものだったので、先生オススメの谷崎潤一郎の中から選ぼうと思い、谷崎全集を一通り見て、初期の『刺青』という短編を読む。何ていっても、刺青を入れることによって小娘が女になるっていう、男性視線・妄想全開のストーリー。

泉鏡花もそうなのですが、この時代の性欲がある女子は、花魁か魔女か女神にされるんですよ(苦笑)まぁ、今の時代も性欲のある女子はキャバクラと愛人と二次元にしか存在しなかったりと、男性諸君の思い込みの強さと設定能力の高さには霹靂するわけですが、レポート書くには都合が良かったので、まぁ今日のところは許そうっと。

ということで、レポートも全て終わったので、友人を誘って白金のフレンチ・ラビラントへ。今日はルイ・ロデレールとカキに始まり、ウニ、ホウレンソウのジュレ…と食べまくり、メインの魚は鱈、お肉はトリュフ使いまくりの鴨でフィニッシュ。と思いきや、さらにデザート3つくらい頼んで、最後はメロンにシャンパンかけたりして、おなかでまくり。太る。

なんとなく沈美派な日。「お前さんは真っ先に私の肥料になったんだねぇ」なんちって。